早速向かったのは壺屋にある「金壷食堂」。台湾出身の女性が切り盛りするこのお店はいつ行っても日本人よりも台湾人客のほうが多く、お店の中では台湾語が飛び交っている。ところどころに日本語の単語が入り混じるのが聞いていて楽しい。
その後は牧志の公設市場へと向かう。ちょっと時間が早いこともあってか、まだ開いていないお店もある。たださすがに年末のため、観光客ではなく地元の買い物客の姿のほうが目立つ。いつも「あかさたな」という食堂の向かいでくずもちを売っている露店を見たのだが、今日は残念ながらくずもちは扱っていないようである。くずもちとは言っても本土のものとは違い、芋くずから作っているらしい。独特の食感があって大変美味なのだが、日持ちがしないので、土産としてもって帰るのは難しい。
朝食からそれほど時間もたっていないのに、早々と昼食へと向かう。美栄橋駅へ向かう途中で閉店したダイエー那覇店の跡地を通ったのだが、なんともいえず虚しい。本日の昼食は辻にある「レストランステーツサイズ」のテンダーロインステーキ。米軍政下時代の雰囲気をそのまま残す店作りは私のお気に入りである。ちょっと酸味のあるA1ソースをたっぷりとつけて食べるのが私流の食べ方である。
食事の後はゆいレールに乗って栄町へと向かう。安里駅で降りると目の前にスーパーりうぼうがあり、その後ろ一帯に栄町市場が広がる。こちらは牧志とは違って観光客の姿など皆無で、地元の買い物客しか見当たらない。こちらは年末とはいえ非常にのんびりとした雰囲気が漂う。どちらかというとタイの市場の雰囲気にもつながる。りうぼうで泡盛「松藤 老麹仕込み」を購入。物価の高い離島に備える。
牧志の公設市場を抜けて、宿へと戻る。さすがにこの時間になると地元の買い物客・観光客ともに一杯である。
ちょっと早いが宿を後にする。バスに乗り、安謝橋で下車。港のほうへとひたすら歩く。たどり着いたのは「南風」。開店直後とあって座席はがらがらだったのだが、持ち帰りの注文がたくさんあるようで、こちらの順番がなかなか回ってこない。それにしても相変わらず量が多い。
ようやく7時過ぎに那覇新港へ到着。相変わらず降ったりやんだりで明日が思いやられる。乗り込むのは有村産業の飛龍21。隣のベッドになったのはおじいさん・おばあさんとその孫らしき3人組。感じの良い人たちのようで、とりあえずはほっとする。
ところがこの子がちょっと元気の良すぎる子で、何度もおじいさんたちが注意するのだが、なかなか聞かない。船内で見つけた友達を自分のベッドへと連れてくる。そのうち私もそのおじいさん・おばあさんたちも疲れて寝てしまう。ところが11時ごろになって子供たちの話し声や手を叩く音で目が覚めてしまう。このままでは先が思いやられそうである。