ここは犬鳴山唯一の湯元で、他の旅館はすべてここからの引き湯にたよっている。よって他の温泉は循環していたり、殺菌していたりで必ずしも泉質はよくない。 ところがここは設備そのものは貧弱なものの、かけ流しで消毒もされていないお湯が豊富に供給されており、硫黄臭が漂うその温泉はアトピーなどにもよく効くそうである。
ところでバス停に着くと、関空からのトランジット客用ツアーバスの表示が出ており、一日四便ある。この秋から始まったトランジット客用のツアーらしい。 この温泉は関空開港時に空港から近いということでその土地の利を生かして客が呼べると当て込んで投資したらしいのだが、言うまでもなくその当ては外れてしまう。最初からこのようなツアーがあればまた状況も違っていたのだろうが。
さて、犬鳴山温泉で一風呂浴びてから関空(KIX)へと向かう。
まずマクドナルドへ向かって値段を確認する。実は関空にあるマクドナルドの値段が市価と同じに下げられたとの情報をつかんだからである。どうやら情報は正しいようである。
さて今回の航空会社はJALグループのJAL AIRWAYS(JO)である。思えば自分で日本発の航空券を買う際に日系の会社は選んだことがなかった。値段は高い上にFFPへの加算率も低く、また客層もツアーの団体客が多そうなんとなく避けていたのである。
ところが今回バンコク(BKK)線でいちばん安かったのがJOで、27800円。深夜着の朝発であり、時間はもったいないが値段には勝てない。JOには日本人に加えてタイ人のCAも搭乗しており、これでコスト削減を図っているわけである。
23時ちょっと前にBKKへ到着。ところがターミナルへ直付けではなく、沖止めされてバスで運ばれる。ドンムアンへ外資系の会社で着いた時にはよくあることである。入国審査場へ着いたのはなんと30分後。しかもテロ対策のためか全員の写真を撮るようになっており、かなり時間がかかるようになっている。
結局タクシー乗り場に着いたのは23時40分。この時間は到着便が集中することからかなり混んでいる。結局タクシーに乗ったのは30分後のことである。運転手から高速を使うかと尋ねられたが、どうせ空いているに違いないので、一般道を行ってもらう。夜中のラチャーダピーセーク通りを130kmほどで飛ばす。たった30分でペチャブリーにあるクラシックプレイスホテル到着。