メルズーガならここからツアーに参加すればと勧められるものの、以前チュニジアで砂漠への一泊二日らくだツアーに参加したことがあるので、今回は砂漠の中のホテルに泊まるだけでいいといい張り、しつこいツアーへの勧誘を断る(場所は、地球の歩き方に「スタッフの評判はよくない」と書かれている「ホテル・ズィズ Hotel Ziz」)。
とにかく私はリッサニへ行きたいといいつづけ(最初はリッサニに泊まり、そこで情報を集めてから日帰りツアーに参加するか、他の旅行者と一緒に砂漠のホテルに泊まるかを決めるつもりでいた)、そのうちに「それじゃあ、メルズーガのホテルまで連れて行ってやる」といわれる。料金は20DHでまとまる。
結局 Auberge de Sud なるホテルに泊まることになる。最初は「きょうは砂漠ツアーに行け。今夜は満室だ」といわれ、かなり高い値段の料金をいわれるが、疲れたふりをしてソファーに寝転んでいると、「とにかく客室に行って休みなさい」と告げられる。つまり、本当は空室があったのである。シャワーを浴びて一休みする。砂漠の中ではあるがお湯は十分に出る。
ホテルの前がすぐ砂丘になっており、2時ごろから表へ出て、砂漠を歩き回る。夕方、砂漠ツアーが出発しようというころになって砂嵐が吹き荒れ、扉や窓をすべて閉めてやむのを待つ。ちょっと遅れてツアーが出発する。そのうちにホテルのほうでは食事が始まる。レストランはヨーロッパ人のツアー客たちでいっぱいである。ホテルのスタッフたちによる太鼓の演奏が始まるが、なかなかの迫力である。