海岸近くの道を歩いていると、一軒の旅行代理店を発見する。タフロウトに行きたいのだがと告げると、ちょうどツアーがある、ただし最小催行人数は4人だといわれる。料金は300DH。バスの往復運賃だけでも120DHすることを考えると、決して高くはない。とりあえずパンフレットだけもらう。
夕食を終えてからツアーを申し込むため、もう一度代理店へ向かう。いきなり、「君は必ず申し込みに来ると思っていた。」と歓迎される。ところが残念なことに他のツアー申込者がおらず、次の日にはタフロウト行きのツアーはないことがわかる。4-5日後なら他の客もあるだろうといわれたが、そんなに長居はできないのであきらめることにする。
残念ながらツアーには参加できなかったが、ミントティーをいただきながらいろいろな話が始まる。普通このあたりでは「日本人か。中国人か。と聞かれる場合が多いのだが、この代理店ではいきなり「韓国人か。」と聞かれたのである。よく聞いてみると、首都のラバトには遠洋漁船に乗る韓国人漁船員がたくさんおり、彼らがこのアガディールまでよく来ているらしいのである。
そのほかにも日本の失業保険・健康保険制度・学校教育にかかる費用などに話が及ぶ。また日本や周辺諸国の地図を描いて位置関係を説明すると、みんな興味津々で聴いている。
残念ながらツアーには参加できなかったが、客引きもしつこくなくなかなか対応のよい代理店であった。なお遠くのホテルに泊まっている場合には、ツアー出発時には迎えに来てくれるとのこと。名前は Massira Travel Agency。海岸沿いを走る Av. August 20 にある。現金のみの取り扱い。クレジットカードは不可。連絡先は mastravel@iam.net.ma Tel&Fax 048-84-0075