山陽電鉄の明石駅から2つ姫路よりにある林崎松江海岸駅で下車、北改札口から団地の中を北北西に向かって伸びる人専用の道を通り抜け、突き当たりにある信号を渡ってから左に曲がり、さらに1つ目の道を右へ曲がって北に進み、さらに2つ目の道を左へと曲がると右手(北側)に見えてくる3階建ての建物が「恵美寿湯 湧昇の湯」である。なお、山陽電鉄明石駅姫路方面と林崎松江海岸神戸方面の各プラットホームにこの恵美寿湯の広告が掲出されている。
入口を入ると番台と入浴後の休憩場所があり、温泉掘削時の写真などが展示されている。ちょっと気になったのは「2時間以上入浴されるお客様はW券を購入してください」との表示。よく見ると券売機には普通の入浴券と並んでW件の表示があり、通常入浴料金の2倍の値段で売られている。おそらくはあまりにも長風呂する人がいるのでその対策なのだろうが、あまりスマートなやり方ではないように思われる。
屋内浴室はジェット風呂や電気風呂などの一般的なものばかりであり、サウナなどもなく、温泉は使われていない。
屋外浴室、とは言っても上には屋根がかかっており、その一部が開いているだけなのだが、こちらには2つの浴槽が設けられ、1つは加温浴槽、もう1つは源泉浴槽となっている。加温浴槽のほうは循環されており、かなり塩素の臭いもする。とは言っても泉質そのものは良く、よく温まりそうなお湯である。
源泉浴槽のほうは掛け流しとなっており、体感温度は18度あたりといったところ。あまり長くは入っていられないので、加温浴槽と交互に入るのが望ましいだろう。表面にはうっすらと鉱物油が浮いており、炭酸の発泡も感じられる。この炭酸のおかげか、低温であるにもかかわらず、入浴後は体がぽかぽかとするのがわかる。舐めてみるとほんのりと塩分も感じられる。鉄分の含有量も多く、浴槽やその周りは析出物で覆われている。どれをとっても良質な温泉を示す証拠であろう。
泉温は27.8℃で湧出量は毎分170リットル、高張性・中性・低温泉の含鉄−カルシウム・ナトリウム−塩化物温泉であり、加温浴槽のほうは長湯すると湯あたりする可能性もある。それにしても、加温浴槽と低温の厳選浴槽があるとはいえ、2時間以上浸かっているのはなかなか大変なことであろう。
住宅地の真ん中に湧き出す良質の温泉、いかにも地元の人から愛されていると言う雰囲気が漂っている。
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