今回は韓国・釜山市の東莱温泉にある虚心庁(ホシムチョン)の御紹介。
中心街から地下鉄1号線の老圃洞行きに乗り、地上に出て3駅目の温泉場(オンチョンジャン)駅で下車。ちょうど駅の真西側辺りに位置する。改札を出て市内中心街のほうへ向くと漢字で「温泉場方面」の案内板が出ているので、それに従って右側(西側)へと出る。そのあと左側(南側・市内中心街方面)へ向かうと横断陸橋が見えてくるので、反対の西側へと渡り、そのままさらに南へ進む。1つ目の信号で右(西)へと曲がり、さらにまた1つ目の信号で右斜め前(北東)へ伸びる道へと入るとやがて左手に巨大な虚心庁の建物が見えてくる。

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ちなみにここは辛ラーメンで知られる農心の経営であり、隣接するホテル農心と同経営である。
大きな吹き抜けのエスカレーターで3階へと上がり、受付で靴箱とロッカー兼用の鍵を受け取る。2004年の改築工事に伴い、料金はすべて後払いとなり、館内での食事などもすべてこの鍵を見せてサインをし、退出時にまとめて支払うことになる。料金は平日8000ウォン・休日10000ウォンだが、5時半から8時までは早朝割引が適用され、2000ウォン割引となる。カード払い可能。ただしこの早朝割引の金額や適用される時間は頻繁に変更されるため、事前に確認が必要である。そのほかにも外国人割引やアメックスでの支払い時に割引があったという話もある。またチムジル服チムジルバン利用は追加で2000ウォンかかる。
ロッカー室から大浴場へ入ると非常に大きなドーム型の天井があり、真ん中には非常に大きな長寿湯と名のつけられた浴槽、そのまわりには半身浴槽・寝風呂・足湯・うたせ湯・檜風呂・よもぎ風呂・洞窟のようになったイベント風呂などが所狭しと並んでいる。以前は烏龍茶風呂などもあったが、さすがに奇をてらいすぎていたためか、改装後はなくなったようである。また周りにはデッキチェアーがいくつも並べられている。
さらに吹き抜けとなっている上のほうには塩風呂・黄土風呂・プール・乾式高温サウナ・スチームバスなどがある。以前はスチームバス内には高麗人参の入った袋が吊るされていたのだが、こちらは見当たらなくなっている。そして屋外には露天風呂と乾式サウナが設けられている。
再びロッカー室へと戻り下へ降りていくと、男女共用のチムジルバンがそろっている。宝石チムジルバン・黄土チムジルバン・アイスサウナがあり、アイスサウナでは人工雪が降らせられるようになっている。また2つのチムジルバンの中にはテレビも設けられている。
他には酸素室・木炭室・アロマ室などがあり、木炭室では床が暖められ、上からは遠赤外線が降り注ぐようになっている。また男女別の睡眠室も用意されている。なおチムジルバンの利用時間は8時からとなっている。また子供の遊び場や食堂も利用することができる。
なお温泉は日本の分類だとおそらく低張性弱アルカリ性高温泉の食塩泉に分類されるものと思われるが、浴室入口にある飲泉場と思しきところで飲んだ限りではほとんど塩辛さは感じられなかった。
チムジルバン自体の数はそれほど多くはないものの、非常にゆったりとできるように工夫されており、1日中滞在することも可能である。できれば早朝割引が適用される時間内に入場し、長く滞在するのが理想的な利用方法であろう。24時間営業でないのは残念だが、あくまでも宿泊施設の付帯設備のため、これは致し方ないところであろう。
なお早朝割引の時間帯に入場し、割引が適用とならない時間に退場したとしても、追加料金が取られるようなことはない。あくまでも入場した時間を下にして料金が決まるようになっている。これは韓国の同様の施設全体に共通して言えることのようである。日本のように昼間料金で入場して夜間料金の適用される時間帯まで滞在した場合、退場時に差額を請求されるようなことはないようである。ただし施設によってはこれが当てはまらないところもありうるので、入場時には各自確認していただきたい。
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