昨日同様学校前の砂浜を眺めてぼんやりと過ごす。何も日差しを遮るものはないが、それでも潮風があるからか心地よい。朝の高速船がやってくるのが見えたため、港へと向かう。そこそこ利用者はあるようである。この4月にこの高速船が経由するようになるまでは石垣への日帰りができなかったことを考えると、島の人たちにとってその効果は大きい。とは言ってもこの航路は欠航することも多い。
レンタサイクルを利用する日帰り客もいるようだが、歩いてまわっても1時間少々の上に、舗装された道がほとんどないこの島ではあまり利用価値もない。正直言って歩いてまわるほうがはるかに便利なのである。
外国人のカップルとすれ違う。どこからこの島の情報を得てやってきたのだろうか。私の手元にある英語のガイドブックではこの島は紹介されていない。
一旦宿へ戻って昼食。今日は冷麦。つゆも一工夫されているようで、いい後味が残る。一休みしてから再び散歩に出かける。この島ではそれしかすることがない。
島の中央にある鳩間中森へ登り、一休み。島で一番の高台に位置するここは民謡・鳩間節にも歌われ、海を行き交う船を見守る灯台がある。

再び港へ向かう。先ほどの外国人のカップルの姿もある。間もなく高速船が港へ到着。ところがここで問題発生。この外国人カップルが持っているのは向かいの西表は上原港からの乗船券であり、しかも八重山観光フェリーのものである。この船は安栄観光が運航する路線。でも結局船員さんの判断により乗せてもらえることになる。島の人の話によると、結構こういった場合は融通が効くようである。

宿へ戻る。今夜の夕食は屋外バーベキュー。みんなで準備に取り掛かる。なかなか炭に火が着かない。どうにかこうにかして火をおこす。島で獲れた魚に石垣牛。どれも味付けは最高である。たらふく食べたあとでゆんたくが始まる。
10時もまわった頃になって宿の人に連れられて島を巡ることになる。はじめに夜光虫が見える浜へと向かう。残念ながら今夜はそれほど見えないようである。島の道を進んでいくとヤシガニを発見。しかしながらあまり大きくないためそのまま逃がしてやる。今度はそのヤシガニがたくさん生息する井戸へと向かう。するとヤシガニがいるわいるわで合計十数匹。そのうち雨が降り出したため、宿へと戻る。
シャワーを浴びて休むことにする。