18時30分開始ということで30分前に入ろうとしたところ、中から開始のアナウンスが。今夜は雷雨が予想されるということで、開始時間を30分繰り上げるというのである。大慌てで席を確保。オープニングアクトには知り合いも出演しているので、それを見逃すわけには行かない。
メインが人気の新良幸人とあって、予約済みの席がかなりある。結局仕方なしに後ろのほうへと陣取る。席へたどり着くまでに多数の知り合いと出会う。やはりみんなもこの日を楽しみにしていたのだろう。席へたどり着き、ステージを横目にしながら食事を取りに向かう。
去年の沖縄ライブの時には沖縄らしいものなど何もなかったのだが、今年はゴーヤチャンプルーなどが並んでいる。しかも泡盛も用意されている。惜しむらくは島らっきょうが酢漬けにされている点である。おかげでふにゃふにゃになっている。まるでアスパラガスかと間違えてしまう。やはり島らっきょうは塩漬けにしていただきたい。それにしても今年は沖縄ライブのときだけではなく、ビアガーデンの期間中はずっと沖縄料理が出されるらしいのである。やはりそれだけ沖縄料理の認知度が上ってきたのであろうか。
オープニングアクトのでメインを取る大泊一樹君はこの後に出演する新良幸人と同じく石垣島は白保の出身である。白保は他にも京都の拾得でマンスリーライブを行う大島保克なども生み出す芸能の村である。
ステージは30分ほどで終わり、いよいよ新良幸人が登場。八重山民謡の伝統をうまく受け継ぎながらも、必ずしも伝統に縛られないその演奏スタイルには熱心なファンも数多い。ところどころでステージから観客をアジテーションしながら演奏が進んでいく。途中から演奏に合わせてカチャーシーを踊る客がたくさん見受けられる。きれいにカチャーシーを踊る人がいるかと思えば、一方で阿波踊りになってしまっている人もいる。
最後はもちろん六調節。沖縄本島では最後に唐船ドーイなどを演奏してカチャーシーを踊りながら宴をお開きにすることが多いのだが、八重山ではこの六調で終わりにすることが多いのである。ステージの前では演奏に合わせて踊る客の大集団。ついにステージがお開きとなる。