今回は明石大蔵海岸・龍の湯のご紹介。
JR・山陽電鉄朝霧駅から南西へ向かって歩いたところにこのスーパー銭湯はある。フテも饒波瀬戸内海に面し、すぐ目の前には明石海峡大橋が淡路島へ向かって延びる。
屋内浴槽の設備はスーパー銭湯の典型的なものである。ジェット風呂・寝風呂・電気風呂・水風呂に加え、タワーサウナが備えられている。これらの設備には特筆すべきものはない。ただし店員が頻繁に浴室を監視しているのには好感が持てた。
屋外浴室には岩風呂や一人で占領できる石釜風呂に加え、酵素入りのひのき風呂などもある。でもなんといっても一番人気なのは、一段高い位置に設置された岩風呂「龍の台」である。明石海峡大橋が目の前に広がると書いたが、残念ながらすぐ前には人が行きかう海岸が広がっている。さすがにあまり塀を低くすることはできないのである。唯一明石海峡大橋を眺めながら入れるのがこの「龍の台」だというわけである。
非常にユニークなのここへ上るための階段と浴槽の周り。なんと合成の畳が敷き詰められている。おそらくこの方が滑りにくいとの判断からこうなっているのであろう。ここには2007年から天然温泉が導入された。その関係か普通の木板などでは滑りやすくなってしまう。この心遣いはうれしい。岩塩の薬効を期待してか、いつもこの浴槽は人で一杯のようである。
ひのき風呂のほうは心なしか檜の香りがしてくるようで、入っていると心も落ち着いてくる。その横も合成の畳敷きになっており、いわゆる「トド状態」で寝転がっている人がいる。畳になっていると寝転がるにも好都合である。
さらに周りにはデッキチェアーがいくつか置かれ、潮風に当たりながらまどろむことができるようになっている。こういった設備があるとお風呂に出たり入ったりの繰り返しができるので、長風呂派にとってはちょっとうれしい心配りである。
風呂から上ると軽食コーナーが用意されているのだが、屋外のテラスで食事をすることもできる。風呂上りに明石海峡大橋を眺めながら一杯やるのはなかなかのものであろう。
さらにすごいのは2階の休憩室。いくつものリクライニングチェアーが並べられ、明石海峡大橋を目の前にして一眠りすることができる。その横には畳敷きのスペースも用意されている。ちなみにここは入浴料を払わずには入れるので、風呂には入らずに一杯やってからここで一眠りという使い方も可能である。
この設備の充実振りは一度行ってみるだけの価値がある。
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