ここのところインフレ傾向の激しい韓国であるが、また何もかも全体に物価が上がったような気がする。スーパーの値札を見ても日本と変わらないかあるいは日本よりも高いものが目立ち、電化製品などに関しては明らかに韓国の方が高い。交通機関の運賃に関しては政策的に低く抑えられてはいるが、それでもこの数年で数十パーセントも上昇している。
それにしても不況の中のインフレーション、つまりスタグフレーションに突入していきつつある韓国、本当にこの国は大丈夫なのであろうか。広告代理店やマスコミが無理やりでっち上げてもうすでにそのメッキが剥がれつつある「捏造寒流」。その「捏造寒流」については鬱陶しいまでに取り上げても、その深刻な経済状態についてはほとんど伝えない。
正直言って韓国ではあまり文化的なものには評価に値するものが少ない。その中で唯一私が高く評価するのがイ・パクサ(李博士)である。
思えば80年代における韓国の経済成長には目を見張るものがあった。本気で日本は韓国に追い越されるのではないかというような感じがひしひしと感じられた。ところが90年代になって金泳三が大統領になったあたりから流れが変わったような気がする。
自分は非常に優秀な人間であって、成功はすべて自分の才能の賜物であり、失敗はすべて他人のせいであるという悪い意味で典型的な韓国人的思考回路を持ったこの人物が国の頂点に立って以来、多くの韓国人たちも似たような自惚れと傲慢さに陥ってしまい、その結果が今日の韓国における政治的・経済的な混乱につながっているように思えて仕方がない。そして、親北・左翼・容共政権である盧武鉉政権が登場してからの迷走ぶりについては語る必要もないであろう。
とりあえず一介の旅行者としては安く楽しく旅が出来さえ出来ればいいのだが、もともと観光資源に乏しい韓国の場合、物価の上昇は致命的な問題である。一部の「捏造寒流」に洗脳されてしまったかのようなご年配の女性を除いてはリピーター率が低いのが特長であろう。それではお前はなぜ何度も韓国に行っているのかと聞かれそうであるが、それは単に私が「B級マニア」であるからである。「B級マニア」以外が何度も行くような国ではない。
その代わり、B級マニアにとってはこたえられないものが数々そろっている国でもある。どこかで見たことがあるものの劣化コピー版であふれているスーパーや露店は何度訪れてもわくわくさせてくれる。あのキッチュさは実際に体験した人にしかわからないであろう。あなたがそういったものを愛する「マニア」であるなら、まさに韓国はあなたのような人のために存在しているといっても決して過言ではない。
とりあえず何度かに分けて韓国の状況を報告していこうと思う。