ホテルのスタッフにタンザニアのモシ行きのバスについて質問するも、あまり利用者がいないらしく、よくわからない様子。Scandinavia Busが扱っているのではないかとのこと。トゥクトゥクで20シリング(35円)ほどだが、歩いても15分ぐらいだから歩いていけばとのアドバイス。とりあえず荷物をまとめてチェックアウトし、場合によってはもう一泊するかもしれないと告げた上で、荷物を預ける。
道に迷いながらも20分ほどで到着。結局Scandinavia Busでは扱っておらず、Raqib Coachという会社が扱っているとのこと。Scandinavia Busなら値段は高いが設備は整っているはずなのでよかったのだが。
たどり着いたのは先日ナイロビからのAkamba Busが到着した場所のすぐ近く。ところが誰に聞いてもRaqib Coachの所在地を詳しく知っている人はおらず、あのあたりにあるはずだといわれた場所にはそれらしき建物は見つからない。
公的施設のような場所を通り過ぎようとしたときに見つけたのが「Raqib Coach」と書かれた小さな机と男性が2人。どうやらここが乗車券売り場らしい。バスは毎朝7時半出発で所有し洗間は7-8時間、運賃は1010シリング(1800円)。もう残席は少ないようなので、予約を済ませる。
というわけで再びホテルへと戻り、もう1泊泊まることになったと告げる。男性スタッフが部屋へと案内してくれたのだが、まだ清掃が終わっていない。そこで彼とひとしきり話をする。アフリカへ着いてからその物価の高さに閉口していたのだが、やはりかなり生活は苦しいらしい。失業者の多いケニアにおいてとりあえずあなたはこのホテルに職を得られたのだからまだ幸せではないのか、とたずねたところ、「でもお腹を満たすだけで終わりだ」との返事。彼らにとっては通勤のための交通費も決して安くはない。ちなみに日本では5-600円ぐらいでお昼が食べられると言ったところ、「それは決して高くない」と驚かれる。人の良さそうな彼の顔を見ていると少々切なくなってくる。
夕暮れと気になって再び昨日と同じ海沿いの海岸へ行くと、先日も会話した彼らがいる。彼らのうちの1人は観光ガイドだったのだが、特にツアーなどへしつこく誘うこともなく、逆にこちらから名刺をもらったぐらいだったのだが、残念ながら翌朝のバスでモシへ行くことになったと伝える。
彼いわく、こちらと違ってキリマンジャロの麓にあるモシはこの時期は雨季でかなり雨が降り、気温もかなり低いはずだとのこと。そういえば雨季だと聞いていたにもかかわらず、ケニアに入ってからは1度も雨が降っていない。
日もとっぷりと暮れたので、彼らと別れてホテルへと戻る。