2時間ほどでムト・ワ・ンプという街のキャンプサイトに到着。キャンプサイトとは言ってもロッジに併設されている場所であり、お湯シャワーだけでなく、プールまで完備された立派な場所。イギリス人カップルは早速一泳ぎ。こちらは散歩へお出かけ。
観光客がよく立ち寄る場所だからか土産物屋はかなり観光客ずれしており、かなり呼び込みがしつこい。特にしつこかったのがこの2人。道の反対側からこちらを見つけて走りよってきて、人一倍しつこい大声で自分たちの店へ連れて行こうとする。他の客引きと比べてもあまりにくどくて下品だったため、彼らだけは完全に無視して歩き続ける。最初は日本人と思ったのか「コンニチハ」と声をかけてきたものの反応がなかったため、今度は「ニイハオマ?」と中国語で声をかけてきたが、これも無視。
ところが彼らはこちらを中国人だと思い込んでしまったらしく、相手にしてもらえなかった不満で中国人に対するありとあらゆる罵詈雑言を投げかけてくる。「お前たち中国人はこの国に安い製品をたくさん売りつけて、われわれの国の会社をたくさん倒産へと追い込んで失業者を生み、この国に工場をたくさん建ててはそこでわれわれタンザニア人を奴隷のようにこき使い・・・・・」などと凄まじい言葉の羅列。ちなみにこういう中共による所作が反中感情をアフリカ中に呼び起こしているらしい。
昼食を終えてからマニヤラ湖国立公園へ向けて出発。
昔は木登りライオンが多く見られたらしいが、いまはほとんどその姿もなく、ヒヒやペリカンなどが多く見られる。いたるところに毛づくろいし合うヒヒの群れがいる。他にはキリンや時々振り向きながらわれわれから逃げていくイボイノシシの親子連れも。
行き交う車と情報交換をしてもさっぱりライオンは見当たらないとのことで、5時ごろにキャンプサイトへと引き上げる。
今夜の夕食はにんじんのスープとシェルパスタにソースをかけたもの。あいかわらずアフリカ色のないものばかり。スタッフはテレビに釘付けになっているが、ウガンダやケニアと違ってスワヒリ語の番組ばかりなので、さっぱり言葉がわからない。
一旦温シャワーを浴びてテントに入ったものの、目がさえてしまってさっぱり眠れない。仕方なく夜空を眺めて北斗七星やオリオンを眺めていたところ、夜警のマサイの青年に呼び止められてひとしきり会話。やはり日本での生活に興味があるようで、生活費やその他に話が及ぶ。
彼が気になったのは私が腕につけていた「どこでもベープ」。「ムト・ワ・ンプ(蚊の河)」という町の名前が示すとおり、この町にはやたらと蚊が多く、マラリアやその他の伝染病の犠牲になる人たちも多いらしく、こういった便利なものがあれば犠牲者を減らすことができるだろうとこぼす彼。もっともこれらも普通の蚊取り線香と比べると防虫効果は劣るのだが。
この晩は彼のほかにもう1人の夜警をするマサイ族の青年がおり、お休みの挨拶をしてから再び床に就く。





