入園料US$30也を払ってンゴロンゴロ保護区へ入ると急に道が悪くなり、日本からのODAの威力もここまで。山道をひたすら走るとやがて峠の最高点に到達。その標高約2500m。ここからはンゴロンゴロのクレーターを右手に見ながら悪路をひた走る。道端にはいくつかのマサイの村が見えてくる。
やがて下りに差し掛かると目の前にはセレンゲティの平原が広がる。ところどころで牛を追うマサイたちとすれ違う。そのまわりにはキリンが数頭。かなり山を下ったあたりでマサイの少年に呼び止められる。いわゆる観光マサイの村であり、見学していくのなら一人US$20かかるとのこと。イギリス人カップルたちと顔を見合わせて、あほらしいと拒否し、そのまま車を進める。
平原にまで下りると雨季とはいえ道路は乾燥しており、エアコンのない車内は砂埃まみれ。ようやく昼頃になってセレンゲティの入口に到着。48時間分の入園料US$100を払って入域手続きを済ませる。ちょうど小高い丘になっており、平原を見渡すことができる。
みんな屋外でランチボックスを広げるのだが、おこぼれを狙おうとするムクドリやネズミたちがわらわらと集まってくる。
再び出発するとすぐに見つかったのがシマウマとヌーの群れ。視力が悪いヌーたちは常に視力の良いシマウマたちと行動を共にして身を守っている。
やがて数台の車が集まる場所に遭遇。木の上でヒョウが休んでいるらしい。なかなか見えにくいが、時おり動くしっぽでその存在を確認。
その後もカバやその他の動物を見ながら本日のキャンプ地へと到着。昨夜のキャンプ地とは違い、トイレは簡易トイレ、シャワーもなしといういたって野生的な場所。今夜の食事はかぼちゃのスープとスワヒリライス。ようやくアフリカらしい食事にありつくことができる。
髪の毛を水だけで軽く洗い、濡れタオルで身体を拭いてシャワーの代わりにする。