さしずめ韓国版吉野家とでも言うべきこのお店は韓国中に支店を持っている。年中無休で24時間営業な点でも似ている。ソルロンタンというのは牛骨などを煮た白いスープにご飯を入れ、さらに冷麦に似た麺やねぎを入れて食べるものなのだが、このままでは何も味付けがなされていない。そこで食べる人が自分で塩や胡椒を入れて味を調えるのである。また好みでペチュ(白菜)ギムチやカクトゥギを入れる人もいる。

韓国料理といえば辛いものばかりを連想しがちなのだが、このソルロンタンやサムゲタンのように全く辛くないものも少なくないのである。また日本人によくありがちなのだが、自分で味を調整して食べるものだと知らずに味が薄いと言いながら食べてしまう人が多いのである。くれぐれもそのようなことをなされませぬように。

さてこれがここのお店の特徴なのだが、ここのお店では上の写真のようにペチュギムチとカクトゥギが入ったアルミの容器が各テーブルにあらかじめセットされている。そしてお客が自分のほしいだけキムチを取り出して自分ではさみで切って盛り付けるのである。この点では店員が勝手に盛り付けてくる店と違い無駄が出ることが少なく、また客の側も自分で好きなだけとって食べることができる。この点は大変ありがたい。
他の店では内臓肉も入っている場合があるのだが、ここの店では入っていないようであり、そういう点では癖もなく食べやすい。ペチュギムチもほんのり自然の甘みがあり、癖になる味である。一度お試しあれ。
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ソウル市鍾路・里門ソルロンタン