買い物を終えてからとりあえず船の時間までA&Wで一休み。沖縄ではルートビアがお代わり自由なのでたのもうとしたが、あまりに忙しいのかぜんぜん聞いてくれない。やむなく諦める。ちょっと不満。時間が来て次の島へと向かう。人より牛の数のほうが多い島へ。
船を降りて宿の送迎車を探す。ところが現れたのは見慣れぬ40代の男性。ひょっとして人手が足らないから他のお客さんが迎えにでも来てくれたのかと思い、とりあえず乗り込む。
宿は新しくできたばかりで、隅々まで光っている。以前は島で一番古い宿を借り受けて営業しておられたのだが、この夏より自らの建物で営業を開始されたばかりである。子供たちも相変わらず元気に走り回っている。
早速牛汁を出す店へと向かう。絶品と聞いていたのだが、期待していたほどではなかった。もちろん悪くはないのだが、あまりにも期待が大きすぎたらしい。
昼食から戻り、浜へと向かう。ちょうど大潮の引き潮の時間が過ぎたぐらいであり、潜るのにはちょうどいい。歩いて沖まで行けるうえ、沖合いから浜へと潮が満ちてくる状態のため、潮の流れで沖合いへ流される心配も少ないからである。大きな潮溜まりがところどころにでき、子供たちも楽しそうに潜っている。さすがに八重山でも有数の美しい珊瑚礁を持つ島。昨日の島以上の珊瑚や魚を楽しむことができる。
泳ぎ着かれ、宿へと戻る。宿の外にはシャワー室が設えてある。泳ぎから帰ってきた客が建物を濡らすことなくシャワーが浴びられるようにとの配慮である。表では同宿の人たちが獲ってきた魚や貝がふるまわれている。まだ日も沈まないのにみんな泡盛片手につまんでいる。ちなみにこの宿では泡盛が24時間飲み放題なのである。
やがて夕食の時間になる。ここのご主人は元中華の調理人さんとあって料理はどれも美味しい。もちろん食事のときの泡盛は欠かせない。ここで港まで迎えに来てくれた男性の話について聞くと、なんと新しいヘルパーさんだとか。ご主人曰く、普通に若い女性を雇うよりも意外性を狙ってこの人に決めたとのこと。たしかに最初で迎えられたときにはちょっとびっくりしてしまった。とりあえず狙いは成功なのだろうか。
食事が終わると表から鐘の音が聞こえてくる。今晩はこの集落で獅子舞が行われるらしい。島中から人々が続々と集まってくる。子供たちは大騒ぎ。大人たちには泡盛がふるまわれる。鐘の音に合わせて人間と獅子とが戦い、最後には人間が獅子を手なずけてしまうといった感じである。本土のものとはかなり趣が違う。



途中からは飛び入りの参加も受け付けられ、それぞれ獅子やそれを手なずける人間を演じていく。中には旅行者の姿も。でもやはり島の人たちにはかなわない。