
JR環状線と地下鉄の大正駅から鶴町四丁目行きの市バスに乗り、中央中学校前バス停で降りてバスの進行方向と同じく南へ進むと左手(東側)にこのJOY大正が見えてくる。また梅田・難波・阿部野橋からの直通バスもあり、特に難波と梅田からのバスは本数も多い。比較的新しい建物の中に入ると、非常に大きくゆったりとしたロビーがあり、生ビールやその他の自動販売機も置かれていて、風呂上がりの人たちがゆっくりと休めるようになっている。
浴室は1階と2階に別れているのだが、それぞれ違った構造になっており、男性は奇数日が1階・偶数日が2階、女性は奇数日が2階・偶数日は1階となっている。
1階の浴室の一番奥には水風呂があり、その隣の電気風呂から温泉が注がれ、その温泉が徐々にその隣の寝風呂やジェット風呂へと流れていき、最終的に大浴槽であふれ出すという構造になっている。そのほかにも有料の塩サウナのほかに、無料のスチームサウナも備え付けられている。残念ながら2階に比べるとかなり暗い。
2階へはエレベーターで上がることになるのだが、エレベーターを降りると目の前がすぐ脱衣室となっている。こちらも1階と同様に電気風呂から温泉が注がれ、順番に次の浴槽へと温泉が循環する構造になっている。こちらは1階と違って無料のスチームサウナがないのだが、その代わりに大きな露天風呂が設けられている。もちろん街中のため周囲の風景を眺めることは出来ないが、空は大きく広がっており、非常に開放感がある。横にはベンチも設けられ、温泉やサウナで火照った身体を冷ますことが出来る。この開放感は1階の浴室では味わえないものであり、個人的にはこの2階浴室のほうを強くお薦めしたい。
ちなみに中には温泉掘削当時の写真や資料も展示されている。

表示によると、弱アルカリ性・低張性の単純泉で、源泉の温度は48.1℃。ほんのりと黄金色で、ほとんどにおいはない。加水・加熱・消毒はされていないが、循環はされている。ご主人の話によるとごみ取りのためらしいが、これだけの湧出量があるのにもったいないような気がする。下水料金の関係で完全な掛け流しは無理なのであろうか。ちなみに冬でも上がった後は長い間温感が持続する。非常に温まるいいお湯である。
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